正教会について

Welcome to Orthodox Church 〜正教会へようこそ〜

フレデリカ　マシューグリーン著　序章より
正教会の司祭である私の主人は、初回の伝道会で必ず黒板にこう書きます。

　ここで学ばないこと「正教」
　ここで学ぶこと「正教について」

この違いは何でしょうか。人生と同じように、正教は座学で把握できるようなものはありません。本やガイドブックでは、正教会は荘厳でキリスト教初代からの長い歴史を持つ教会だと紹介されます。更に西洋目線の学校の授業では、正教会は東方に広がったキリスト教会という単純な見方で説明されるでしょう。（よく「東方キリスト教会」というような呼ばれ方をされますが、他の教派と同じように現在では世界中に存在しています。）

正教は芸術と建築、祈祷と音楽、そして深い神学と霊性の宝庫といっても過言でない豊かなキリスト教信仰です。教会に通い始めてから何年経っても新しいことに気づかされます。「正教会について」学ぶことは山のようにあります。

しかし「正教」を学ぶということは、これとは全く別問題です。洗礼を受けた人は、正教が単なる宗教ではなく「道」だということに気づくでしょう。そして、聖堂を含め正教に関する全てのものが、その「道」を歩むために在るのです。その目的は、あなたがよりキリストの臨在と生命(いのち)に満たされるのを扶助するためです。そこには力と成長へ期待がみなぎっています。

…正教は絶え間ない変化の道です。教会に加わった人たちは単に「正教について」だけでなく、「正教」そのものを常に発見していくことになるでしょう。