毎年1月19日は正教会の大祭(年間に祝われる十二の大きな祭)のうちの一つ、「神現祭」を祝いました。神現祭は、主ハリストスがヨルダン河で洗礼を受けたという聖書の記述に則って祝われるお祭りです。私たちと同じように、主もまた水による洗礼を受けました。主ハリストスに洗礼を授けたのは前駆授洗聖イオアン(洗礼者ヨハネ)です。主が洗礼を受けるために水に入ると、たちまち天が啓け神の声と共に聖神(聖霊)が鳩のかたちで降ってきました。神が至聖三者(三位一体)であることが人々にはっきりと示されたのはまさにこのときです。主ハリストスはご自身が洗礼を受けられることで、創世以来生物に欠かすことのできない大切な要素、生命の源・水を「聖なるもの」とされました。これを正教会では「成聖(せいせい)」と言います。そのため、神現祭では主日の祈祷に続いて「大聖水式」を行い、成聖された水を聖堂と人、家屋、車、庭などに撒き、私たちの日常の全てに神の恵と力が現れるようにお祈りします。
On January 19th 2014, we were granted to celebrate piously the Holy Theophany and solemnly commemorate the baptism of our Lord Christ in the Jordan river by St. John the Forerunner. Many parishioners gathered for the blessing of the Holy Water.
大聖水式の様子。司祭が水を成聖する。 成聖された水を聖堂に撒き、信徒を聖にする。